ブレーキング
■この記事は、Sim-Racer.NetのLevel-Rのページに掲載していたものです。
■ フットブレーキ
ブレーキングには大きく分けて2種類のブレーキングがあります。
一つは減速の為のブレーキング、そしてもう一つは荷重を移動する為のブレーキングです。
減速をする為のブレーキングはコーナーの手前などでそのコーナーに進入する適正な速度まで減速する為のブレーキで、直線の後に一気にブレーキをガツンッと踏んであげればいいです。
ロックさせないように加減は必要です。
荷重を移動する為のブレーキングは、減速の後にコーナーへ入ってからも少しブレーキを残しておくことが一番わかりやすいかもしれません。
コーナー手前で減速は終わりますが、フロントに乗った荷重を逃がさない為に少しブレーキを引きずったままコーナーへ侵入します。
こうすることで、フロント荷重が残り、ハンドルを切った時に向きが変わりやすい状態を作るわけです。
また、クリップを過ぎてからもプッシュアンダー(アクセルを開けて荷重がリアに逃げる事で外に膨らんでいく現象)が出る場合なども、ブレーキを少し引きずりながらアクセルを開けるなんてことも稀にあります。
複合コーナーやS時区間などで2つめ以降のコーナーの入口で向きを変える為にポンッとブレーキを当てるようなことを「ちょんブレ」などと言いますが、これも荷重移動の為のブレーキングの一例です。
■ サイドブレーキ
Level-Rの東京CT #1のUターンや東京CT #5のUターンなどの180度折り返しなど、一気に向きを変える時や、ワインディングでの向を変えるきっかけとして使います。
サイドブレーキを引く前にフットブレーキを使ってフロントに荷重を掛け、適正な速度になったところでサイドブレーキを引くと同時にハンドルを切ります。
ハンドルを切る角度はほんの少しでも荷重がフロントに乗っているうえ、リアタイヤがきょうせい的にロックするので向きが一気に変わります。
ドリフト走行をする時にも使える技です。
■ エンジンブレーキ
これは、アクセルを放すことによってエンジンに送られる燃料が制限されたことによるブレーキ。
S字の切り替えしで一瞬アクセルを抜いて向きを変えたり、深いコーナーの奥がキツイ時など、一瞬アクスルを抜いて、向きを変えたりします。
■ ハンドリングによるブレーキ
実は、ハンドルを切ることもブレーキになっています。
加速しながら回る高速コーナーなどでプッシュアンダーが出てアウトに膨らんでいく時など、本来は上でも書いた「ちょんブレ」をしたり、アクセルオフでこのプッシュアンダーを消そうとしますが、セッティングや、コースによってはそのままアンダーが出ていてもステアリングを切り続けることがブレーキになり向きが変わるようなことがあります。
これを利用したレーステクニックとして、競っていて、自分が前で後ろの人のペースがあきらかに速い時など、少々オーバースピードでコーナーにステアリングを切った状態で入り(しばらくはアンダーで真っ直ぐ進むことになる)、ハンドリングのブレーキによって向きを変えるといったものがあります。
コーナーへの進入時の速度は保たれるので、並ばれにくいというメリットがありますが、この走り方ではたち上がりでアクセルを入れるタイミングが遅くなってしまうので、使いどころやタイミング次第で、次のコーナーで刺されたりもします。
要するに駆け引きという奴です。
同じコーナーでも、バトル中には駆け引きで軽くブレーキを当てただけで相手に並び、奥で強くブレーキングする場合や、インに並ばれた時など少し余裕を持ってブレーキをして立ち上がりを重視するなど・・・。
Level-Rでは、上記の駆け引きを駆使してレースした経験は、今のところありませんが、今後ユーザー数が増えて、レースの駆け引きを楽しむプレイヤーが増えてくれればそんな、熱いバトルが展開できるかもしれません。